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クリスマス・イヴ

今日はクリスマス・イヴ。
俺はシャワーを浴び、ブルガリのフレグランスを首筋に適量付ける。ほのかな麝香の香りが体中を包む。べっ甲で出来たクシを持ち、髪形を整える。一本たりとも髪の毛の乱れは許されない。
外へでると、街中にクリスマスのムードが溢れている。恋人達は微笑み合い、まるでドラマの主人公気取りだ。
俺はシガーケースから、マルボロを取り出し、ジッポのライターで火をつける。左手に巻かれたフランク・ミューラーの時計は19時を指していた。まもなく彼女が現れる頃だろう。
「おまたせ」
シャネルのコートに包まれた彼女は少しはにかみながらそう言った。
「待った?」
「待ってないよ」
そんなありきたりな会話も今日は悪くはない。
俺はタバコを消し、彼女の手を取り歩き出す。
「連れて行きたい店があるんだ」
「ふぅーん。どこ?」
「だいぶ前に一度連れて行かれてね、俺が社会人になったら必ず行こうと思ってた店なんだ」
「へぇー。それは楽しみ」
街をすこし外れたところにその店はあった。外観は何も変わっていない。あの頃と同じだ。俺は少し緊張気味に店に入る。
料理の味について特に言うのはよそう。
本当においしい料理なんかに言葉はいらない。
店を出て、しばらくしたら後ろから声をかけられた。
「よかったー間に合って。。お客さん、忘れ物ですよ!」
オレンジのエプロンを身に着けた、吉野家川越街道成増店の店員が財布を届けてくれた。
今日はクリスマス・イヴ。

7 Comments

  1. 素敵なクリスマスだったんですね?(笑
    ところで、今日は、お誕生日なのでしょう??
    BLOGPEOPLEからきました~。
    私と同じ日生まれの人のBLOG巡りをしています。
    お誕生日は・・・松屋?
    これも、ご縁ですので、また遊びに来ます*

  2. 素敵なクリスマスだったんですね?(笑
    ところで、今日は、お誕生日なのでしょう??
    BLOGPEOPLEからきました~。
    私と同じ日生まれの人のBLOG巡りをしています。
    お誕生日は・・・松屋?
    これも、ご縁ですので、また遊びに来ます*

  3. > daiskipさん
    オチ読まれてしまいましたか・・・。
    どうせ読まれるならいっそのこと松屋にしておけばよかったと思いました。
    松屋にしておけばよかったと思いました。
    > GREEDさん
    朝のステキなコーヒータイムにごめんなさい。
    今年の後半には何かとつながりがありましたね。
    来年もよろしくお願いします!
    > yukiさん
    おお、yukiさんも同じ誕生日なんですね!
    ブログを拝見したら、ステキな誕生日を過ごされたようですね。
    ステキな一年を!

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